ハーブ〜栽培する上での問題解決策〜

〜栽培に関する問題〜

*植えた場所の日当たりや風通しの状態は?

!原因と対策!
ハーブの殆んどを好日性といい、日当たりが良く通風が適当にある場所を好みます。
鉢植えの場合、一部を除いては、室内より屋外の方が上手に育ちます。

*水はけ具合は良好か?

!原因と対策!
水はけが悪いと、植物の根は呼吸が出来ずに元気がなくなります。
水はけが悪い場所は畝を高くしたり、腐葉土を混ぜたりします。
庭を造るときは暗渠や礫層を設け、水はけを配慮した構造にします。

*土作りがしっかり出来ていますか?

!原因と対策!
ハーブの魅力の1つである『香り』は、地味豊かな有機質の土壌で育てると、もっとも芳しくなります。
春先に石灰と腐葉土を十分にすき込み、土作りをして準備します。

*肥料を適切に与えていますか?

!原因と対策!
植物の5つの栄養素である、カルシウム・マグネシウム・チッ素・リン酸・カリで、これらを適切に施すことが必要です。
肥料を与え過ぎるとハーブの香りが悪くなる為、肥料を与える量を控えて下さい。
春と秋の年1回〜2回でOKです!



ハーブ〜発芽する上での問題解決策〜

〜発芽に関する問題〜

*古い種子ではないか?

!原因と対策!
種にも寿命があります。特に1年草は寿命が短く、1年たつと発芽が極端に悪くなります。
種は昨年のものを使うようにします。
又、直射日光の当たる場所や高温多湿の環境で保存した種も発芽しません。

*温度は適切ですか?

!原因と対策!
種にはそれぞれ発芽に適した温度があります。
その為、適温が得られる季節に種をまくことが必要です。
殆んどのハーブは、桜が咲くころが適期で、ラベンダーは八重桜のころ、バジルは5月の中旬になってからにします。

*水分量は適切ですか?

・原因と対策
水分が多過ぎると土中の通気が悪くなり、発芽したばかりの種に細菌が寄生し、枯れます。
水分が少ないと、出かけた根や芽がひからびます。
濡れた新聞紙で覆ったり、スプレーで水をかけたりすると効果的です!

*覆土し過ぎではないか?

!原因と対策!
ハーブの種は光が当たらないと発芽しない物が多く、土を被せ過ぎると、発芽しにくくなります。
オレガノ・カモミール等の小さな種は1mm位土を被せて下さい。

ハーブ〜寿命について〜

〜ハーブの寿命〜

 ハーブは種類によって寿命が違います。
ディル・バジル・ボリジ等は、1年間のうちに発芽・開花して種を残すと枯れます。
これらのハーブは一年草です。
又、キャラウェイ・パセリ等は、発芽して一年目は成長期間で、2年目に開花してやはり種を残して枯れるので二年草です。
これに対し、オレガノ・フェンネル・ベルガモット・ミント・レモンバーム等は、1度植えれば数年は生き続けます。
これらのハーブは、多年草または宿根草と言い、冬の間でも緑の葉が残っている物と、冬には地上部が枯れる物があります。
どちらの場合も多年草(宿根草)の場合は、地下の根は冬の間も生きているので、春に再び地上に芽を出します。
ハーブの多くはこの多年草で、一度苗を植えつければ、後は手入れをするだけで数年間栽培を楽しめます。
又、1〜2年草でも、開花・結実してこぼれた種が再び発芽します。

ハーブ〜日光について〜

〜日光〜

 多くのハーブは日当たりを好み、一日中日が当たる場所でよく育ちます。
南向きの暖かい場所がベストですが、家庭では必ずしもすべて日当たりがよい場所とは限りません。
半日程度日が当たる場所であれば、ほとんどのハーブは育てられます。
 種類によっては日陰でも良く育つハーブがあります。
スイートバイオレット・ソレル・チャイブ・チャービル・ミント等は強い直射日光に弱く、日陰での方が育ちます。

ハーブ〜保存方法について〜

 〜保存方法〜

・乾燥保存

収穫したハーブは痛んだ葉を除いた後、水洗いをして水気を取ってすぐに乾燥して下さい。
束にして逆さに吊るしたり、細かいも物は新聞紙等に広げて乾燥させて下さい。
いずれも風通しの良い日陰で行い、乾燥むらが出来ない様に上下を入れ替えます。
 十分に乾燥したら密閉容器に乾燥剤と一緒に入れ、冷暗所で保管して下さい。
保存開始の年月日をラベルに書いておくと便利です!
乾燥させる時間の目安は茎がポキッと折れる位で、葉がパリパリする程度が最適です。

・人工保存

 ドライフラワーやポプリ等、花色を大切にしたい場合は、エアコンの風やドライヤーを利用して短時間で乾燥させて下さい。
オーブン・電子レンジ・白熱灯・コタツ等を利用してもOKで、花の形も保てます。
 又、市販の乾燥剤シリカゲルを使用する方法もあります。

・冷凍保存

 ハーブによっては、乾燥させると香りが落ちたり、枯れてしまいます。
その場合はフレッシュな状態のまま冷凍保存すると、収穫直後のフレッシュな状態でいつでも使用する事が出来ます。
 チャイブ・バジル・レモンバーム等は少量ずつラップに包み、真空パック出来る袋で冷凍すれば、数週間新鮮な状態が保てます。
ミントの葉は製氷機に入れて冷凍し、冷たい飲み物に浮かべるのがオススメです。

*冷凍保存に向いていないハーブ

 タラゴン・チャービル・チャイブ・ディル・フェンネル・バジル・パセリ・レモングラス等は冷凍保存に向いていないので行わないようにして下さい!

・その他の保存方法

 オイルやビネガーに漬け込めば、香りの良いハーブオイルとハーブビネガーの出来ます。
刻んでバターに混ぜたり、蜂蜜付けにしてもオススメです!

・オイル&ビネガー

 まず、広口のビンに小さいハーブはそのままで、大きいものは粗く刻み、目安は2〜3本位を目安に入れて下さい。
次に、ハーブが全部漬かるくらいまでオイルを入れ密閉します。
オイルが少ないとカビが生えてしまう為注意して下さい。
そして、1日1度ビンを振って混ぜ合わせ、2週間寝かせます。
最後に、漬けていたハーブを取り出して完成です!









ハーブ〜収穫方法について〜

 〜収穫方法〜

・葉&茎の収穫方法

 ハーブの香り成分が一番多い時期は、花の咲く直前です。食用やハーブティー、ポプリ等のクラフトに使用する場合、この時期に収穫して下さい。
ミント・バジル・レモンバーム・ローズマリー等、生で使用する場合、使用する時に収穫するのがオススメ!
やっぱり新鮮なハーブを使用するのがベストだからです!!
風味が落ちる前に早めに使用して下さい!
残った場合は、真空パック出来る袋に入れて冷蔵庫で保管して早く使い切って下さい。

*収穫する時は、ハサミで切り取って下さい。
苗が小さいうちに多量収穫すると枯れてしまう原因になる為、1/5程収穫してください。

 例えばミント・レモンバームの場合、5月中旬に上部を刈るのですが、新しい脇芽が出てきた所を残す様にして収穫して下さい。
脇芽が伸びてもう一度収穫する事が出来ます。
又、収穫する事で風通しが良くなり、害虫や病気になりにくくなります。
収穫し忘れたりしてしまうと、害虫や病気の被害に遭うため注意!!
成長途中で収穫事で上部だけでなく、左右にも枝葉が広がる様になり、収穫量が増えます。
 又、保存用に収穫する場合、晴天が数日続いた後の晴れた日の午前中に収穫し、日陰で乾燥させます。
晴れて乾いた状態でない場合、収穫後にカビが発生する為注意!!

・花の収穫方法

 花を収穫する場合は、他の蕾を傷つけない様、丁寧に摘み取って下さい。
収穫後、時間をおくときはポリ容器に入れて冷蔵庫で保管しましょう。
放置していると花がしおれて形が悪くなったり、色があせたりするので注意して下さい。
日中収穫すると花持ちが悪くなるので、早朝に摘むのがオススメです!
 ポプリに使用する場合は、花が咲ききらないうちに収穫して乾燥させて下さい。
花が全開になってしまうと香りが弱くなる為注意して下さい。

*後程ハーブ別の収穫方法を紹介するのでそちらを見て確認して下さい*

・種子の収穫方法

 種子は、早い物が色付き始めたら、他物も全部一粒ずつ収穫して下さい。
収穫した種子は箱に入れて乾燥させ、追熟させて下さい。
 花茎ごと収穫する場合、花穂が半分程熟した時に収穫して下さい。
収穫した後は、紙袋や箱に入れて日陰でさらに追熟させて下さい。
 根を収穫する場合は、晩秋がベストです!
この時期は根に養分や成分が沢山蓄えられています。

ハーブ〜害虫について〜

〜害虫〜

害虫で付き易いのがカタツムリ、アブラムシ、ナメクジ、ハダニ等です。
害虫対策の基本は早期発見。卵や幼虫の内に退治すれば被害も抑えられます!

・アブラムシは葉裏や新芽に集団で発生します。
病気の原因にもなる為、発見した際は歯ブラシでこすり駆除し、酷い際は枝後と切り捨てて下さい。

・ナメクジとカタツムリは葉や新芽、蕾を食いつぶします。
退治するには、空き缶にビールを少しだけ注ぎ、根元においておくと、中で溺れ死ぬので効果的です。
ハダニは水分を嫌うので、葉裏を霧吹きなどで綺麗に洗い流して下さい。

・アオムシやアブラムシ、ヒメコガネムシ等、目で見える害虫は出来る限り手で捕殺し、コナカイガラムシが付いた場合は、綿棒にアルコールを浸してふき取るようにします。
高温・高湿期に多発するダニは、葉の裏に葉水をかけるのがオススメ!
アブラムシは光り物を嫌う為、シルバーマルチを利用するのも有効です。
又、ネット(防虫網)で飛んで来るのを防ぐ等、害虫が付く前に予防する事が重要です!

*どうしても農薬を使わなければならない場合には、残効性の少ないマラソンやスミチオン乳剤、又は、除虫菊剤などを使用します。
夜間に出て来て食害するナメクジには、ナメトックスやナメクージョなどの誘引剤で駆除して下さい。

これら害虫対策では、収穫期が近づいた場合、散布は避けるようにして、残効性の無い物でも2週間位は空ける必要があるよ!

ハーブ〜病気について〜

〜病気〜

 ハーブは基本的に生命力のある植物ですが、病害虫被害には早めの対策が必要です!

  かかりやすい病気にはウドンコ病・カビ病・立ち枯れ病等があります。
予防策には、葉が込んで蒸れないように刈り取る事と、花後の花がらや枯葉をこまめに摘み取る事を重点的に行って下さい。
病気を発見したら広がらない為に、すぐにその部分を切り取り、根まで侵されているとき際は、株ごと切り取って焼却して下さい。
 
〜ハーブや自然食品を活用した害虫駆除方法〜

・アブラムシの殺虫および予防…バジル・チャイブは1の熱湯に生葉40gを3分間浸出させます。
ニンニクは3分の1個をつぶしてから水1リットルに加え沸騰させて、葉の両面に散布して下さい。
牛乳は霧吹きで直接虫にかけて下さい。
乾く際の縮む力で圧縮死又は窒息させます。

・ハダニの殺虫…コーヒーは葉の両面に散布して下さい。
ハダニ・オンシツコナジラミの予防は水を1日1回葉裏にかけて下さい。

・ウドンコ病などのカビ類の予防…チャイブは1の熱湯に生葉40gを3分間浸出させ、散布して下さい。

・黒班病、ベト病、アブラムシの予防…チャイブ・ニンニクを近くに植えて下さい。

・ネマトーダ予防…マリーゴールドを近くに植えて下さい。

・昆虫、ナメクジ、モグラの排除…ルー・ワームウッドを近くに植えて下さい。

・野菜畑の病害虫予防…タイム・ローズマリー・セージなどを野菜の間に植えて下さい。

・植物の医者(周囲のハーブを元気西増す)…ジャーマンカモミール・ヤロウを所々に植えて下さい。

・ネズミ、ナメクジ、鳥の食害予防…ローズマリー・タイム・ペパーミント・セージを種蒔きの際、一緒に蒔いて下さい。種子や苗の食外を防ぎます。

※散布使用する物には、少量の石鹸水又は、マシン油を加えるとより効果的です!


ハーブ〜肥料について〜

〜肥料〜

 一般的にハーブは肥料は控えめの方がいいですが、プランターなどで育てる場合は、適宜肥料を与えて下さい。
しかし、多過ぎると香りがなくなったり、葉ばかりが育ってしまったり、枯れる可能性もある為、気をつけましょう!

 肥料には大きく分けて、元肥と追肥があります。
元肥は、植え付けや植え替え時に与える肥料、追肥は成長途中に追加で肥料を補うものです。

害虫や病気に対する抵抗力が弱くなったり 、葉や茎の色が薄くなったら肥料不足です。
逆に、葉が焼ける様な色になったり、夏期に成長が止まる等の場合は肥料過剰です。
ハーブの様子はこまめに確認して下さい!

 又、肥料には硫安(硫酸アンモニウム)や過燐酸石灰などのように化学的に合成された化学肥料と、油粕や魚粕、鶏分、堆肥など動植物から作られた有機肥料があります。

 化学肥料には、肥料成分がひとつだけのもの(単肥)と、この3要素が一緒に含まれている複合肥料があります。
複合肥料は成分量が重量費で記入されています。
化学肥料は、肥料の成分量が高く、効き目も早いので、使い方を誤るとハーブを痛める事がある為、気をつけて下さい。
複合肥料には粒状で表面がコーティングされた、効き方が穏やかな緩効性の物がある為、鉢植えの追肥等に適しています。

 有機肥料は、化学肥料よりも肥料の成分量が少ないが、肥料の効き方が緩やかで、多少多く施してもハーブを傷めることが少なく、使い易い肥料です。
微量要素も含まれていることが多く、土質の改良にも役立ちます。
ハーブを育てる上では有機質肥料を使った方が適しています。

・窒素…葉を育てます。(与えすぎると葉ばかりが茂る為注意!)
   {油粕・尿素・魚粕}

・リン酸…花や実を育てます。
     米ぬか・鶏糞・骨粉

・カリ…根を育て、病気予防にも適しています。
    草木灰

*その他、土壌改良・ph調整として苦土石灰・カルシウム・マグネシウムを与えるとOKです!

ハーブ〜水やりについて〜

〜水やり〜

水をあげる目安は土の表面が白っぽく乾いてきた時です。
水をあげすぎると根腐れを起こす為注意して下さい。
水をあげる際は、花や葉にかけず土にかける様にしましょう。
地上の場合、種まき〜発芽までの期間中は、植え付け前後にだけ水をやれば、雨などの自然の状態に任せておいたほうがよく育ちます。
鉢植の場合、土が乾いたら鉢やプランターの底から水が流れ出るくらい、一度にたっぷり水をやります。
数日お世話が出来ない際は、ウォーターサーバー等の自動給水用具を使うと良いでしょう!

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